その時、契約書を作る上で、当時の上司から言われたことは。
「想像力を養え。」
さて、契約書の作り方については、別の記事で紹介するとして、34歳の今、従業員100名規模の取締役という立場においてマネジメントにおける「想像力」の重要性を記載していきます。
想像マネジメントとは、
経験のないことに挑戦するときに、自分に足りない経験値を想像力でカバーし、円滑に物事を進める手法とします。私の環境
まず、自分の環境としては、下記のとおりです。
・自分に経験のない職種の部下がいる。
・職種の異なる複数の部署を管理する。
従業員100名程度の会社では、複数の部署を任されることは、良くあることです。
突如、こういった環境になったときの私のやってきたことを順に記載していこうと思います。
Case 1 店舗運営
新たに任された部門 : 化粧品店舗の管理・デベロッパー営業(販売員の管理)
その当時任された店舗は、6店舗。
ちなみに、私の経験値としては、学生時代にアパレルの物販を1年半程度。
「想像ポイント」
(1)おそらくお店のことを1番知っているのは店長だろう。
(2)店長からみた自分は?
(3)言っていることは、全て正しいのか?
■店長に聞いてみよう。
まず、分からないことは、聞くしかない。
ただし、聞くための準備として想像力を働かさなくてはいけません。
(1)おそらくお店のことを1番知っているのは店長だろう。
この内容は、当たり前では?と思うだろうが、想像すべきポイントは、「何を知っているか?」を事前に想像しておく必要があります。
お店の店長は、どういう仕事し、どういう立場にあるか。
<想像内容>
【店長の仕事】
・接客販売
・シフト作成
・本社への報告
・部下育成
【店長の立場】
・売上確保(予算達成)
・お店の運営責任
・お店の代表者
思いつくことを想像したうえで、実際に店長とミーティングし、答え合わせを行います。
<想像と異なったこと>
・自身でデベロッパーとの人間関係を作れる店長がいる。
・部下育成を自身の仕事と認識していない場合がある。
想像とのギャップを認識すると、各々の店長がどこまでお店の実情を把握しているかが、よく分かります。
つまり、それぞれの項目について1番知っているのは、店長とも限らないのです。
(2)店長からみた自分は?
聞く相手は、自分のことをどのように見ているか?
今回の場合、社内の異動であるため、今までの店舗との接点を振り返り、どのように見えているのか想像してみる。
<想像内容>
・パソコンの人
いつもパソコンの不具合について問い合わせを受けるため。
・ブログの人
ブランドのブログ更新内容を間違えた時に、問い合わせを受けるため。
<想像と異なったこと>
私に対するイメージに相違はなかったが、
結果として、売場にたった実績のない上司にはそもそも興味もないということが分かりました。
店長にとって、違う職場、違う職種の社員について何の感知もしないということです。
結果として、店長からみた自分は上司であることのみでした。
期待もなければ、偏見もない。
つまりは、自分自身の結果次第ということ。
■実態を把握しよう。
(3)言っていることは全て正しいのか?
全員とミーティング後、店長から聞いた内容は全て正しいのかを想像します。
ある店長は、Aという商品が売れる。
別の店長は、Bという商品が売れる。
店長をやったことない自分としては、なぜそれぞれの商品が売れるのか、想像してみます。
・店舗によってお客様の好みが違うのだろうか?
・出店している場所が影響しているのか?
など、想像に想像を重ねます。
実際に自分はどうか?
どこに行っても欲しいものは、欲しい。
やはり矛盾するので、実際にお店で確認してみよう。
お店をみると、ある店舗ではAの商品が目立ち、
別のお店ではBの商品が目立つ位置におかれてました。
結果として、店長達は、売っていることを売れているという認識でいるのです。
つまり、店長達の言っていることは、正しいが認識が異なるということです。
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