前回の存在肯定に続き、今回は、2つ目の行動肯定について記載していきます。
行動肯定
行動肯定は、相手が何か好ましいことを行ったときに肯定するという内容です。具体的には、
- 自分がわからなかったことを教えてくれたときに、ありがとうと感謝の気持ちを述べる。
- 急な仕事が入り、遅くまで残って仕事をしてくれたときに労う。
- お客様からお褒めの言葉をいただいたときに、そのスタッフの接客が素晴らしかったことを伝える。
よく部下のマネジメントスキルで紹介されている言葉では、「労い(ねぎらい)」や「感謝する」等、同じような意味合いかと思います。
店舗では、お客様の接客をしていて、自分のシフトの就業時間を超えて残業をするということもよくあります。
お客様の接客のために残業するということは、この職業にとって当たり前のことですし、残業した分は、もちろん残業手当も出るわけです。
しかし、もしかしたら、その後友達との約束があって、少し遅刻しなければならなくなったり、体調が悪い中働いてくれていたり、ということもあるかもしれません。
そうでなくても、決まった就業時間を会社のために頑張ってくれたわけですから、自主的に行った残業に対して、「お客さん喜んでくれてよかったね。ありがとう。」や「遅くまで対応してくれてお疲れ様。」など、本人が行なった行動について肯定すると、言われた側としては、「やってよかった。」「自分の努力が報われた。」と感じてくれることでしょう。
職場において、自らやってくれたことが正しい場合は、必ず肯定するということを小まめに行いましょう。
「言わなくても分かるだろう。」ではなく、「正しいことは、認めそれを相手に伝える。」ということをしてみてください。
では、行動肯定の具体例を記載しておきます。
行動肯定の具体例
お礼を言う、褒める、ねぎらう、感謝する、拍手する、変化を伝える、髪を切ったんだねと伝える、早かったねと伝える、頑張ってるねと伝える、ありがとうと言う、メールをすぐ返信する、等々上の中で、自分ができていないこと、苦手なことが1つはあるはずです。
私の場合、部下が女性ばかりなのですが、人によっては、髪型の変化に気づけなかったり、多忙を理由に、メールを見逃してしまったりします。
全てが完璧に気づいて表現できる人はいないと思いますが、こういったことを意識して伝えると言うことを忘れないようにしてください。
部下は、自分の行動で正しいことは、認めてもらえれば同じように正しく行動し続けてくれますし、正しい行動を肯定しないと、正しいことが分からず、間違った行動が増えてしまいます。
部下の行動を認め、相手に伝えることを行なってみてください。
次回は、3つ目の結果肯定の話です。
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