2.部下とフェアな関係性を築く。
前回で、チームに「部下の話を聴く体質」ができたら、次に行うことは、意見を出し合うことについて、部下とフェアな関係性を築く必要があります。通常、組織が大きくなればなるほど、部下の話は、会社の方針やルール、仕組みに対する不満や愚痴が多く発生してきます。
ここで必要なことが、
「改善に向けて意見を出し合うこと。」
です。
ただただ、部下の話を聴くだけでは、これ以上の良い環境作りができないですし、仕事における課題点も一向に解決に向かいません。
リーダーで有りがちな失敗
「部下の話を聴くだけ聴いて、全てを否定する。」これが、最も失敗するパターンの一つです。
もちろん、組織、チームで動いている以上、できる、できないは発生してしまいます。
リーダーは、組織の仕組みや他のチームとの実情等、多くのことを知っているゆえに、できないという結論で話すのですが、部下は、そんな実情は知りません。
ここで、考えなくてはいけないのが、
「部下の要望は、実現すればチームや会社、お客様に対してメリットが大きいことなのか?」
ということについて、チームや会社の内情は関係なく、はっきりさせる必要があります。
もし、この考え方で進めた方が良い内容であれば、きちんと部下の要望については、「取り組むべきだ。」という回答をしてください。
これを示さないと部下は、自分で考えていることが正しいことなのか、間違っているかの判断が分からず、悩み、負の連鎖がはじまってしまいます。
部下とフェアな関係性の築き方
とはいえ、色々な制限がある組織の中ですぐにできないのもまた現実ですので、部下には、
「部下の要望を実現するために、変えなくてはならない環境をそのまま伝える。」
ことをしてください。
部下の要望が組織にとってすべきことで、制限の都合上できないということは、そのリーダーにそれを実現する能力がないということです。
まずは、この事実について話し、時には「力不足で申し訳ない。」と、謝ることも必要です。
ここまでを話せば部下も納得がいきますし、それを踏まえたうえで、自分では思いつかなかったアイデアが生まれることもあります。
物事の改善策を出すのに、 上司、部下というのは、関係がないので、フェアな関係を築き、本質の改善について共に考えられる関係を築くことが、働きやすい職場作りの一つです。
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